【第15回】Operational Excellence 実行の勘どころ 、Define定義フェーズで何するの? (その2)

プロジェクト企画書の書き方について紹介する。
プロジェクト企画書の書き方について紹介します。基本的な項目は7つです。自身でプロジェクト企画書を作ってみると理解が深まります。順番に説明します。

①プロジェクトタイトル
タイトルを見てどんなプロジェクトなのかイメージできるものがよいです。
- 「ABC生産工程のリードタイム改善」
- 「XYZ製品の品質改善、収率向上」
- 「新ABCシステム導入に伴う自動化プロセスの再構築」 などはシンプルです。
〇〇の見直し、再構築、最適化、最大化、再設定などはタイトルの中で使い易い語句です。 - 「GMP教育記録フォーマットを統一し、エクセルを用いて業務効率を向上する」
これは改善策がエクセルだけになってしまいます。プロジェクトタイトルに改善策を入れない方がよいです。 - 「A製品のコスト削減、製造単価を50万円削減する」
たとえゴールはそこにあっても、金額ターゲットをプロジェクトタイトルに入れない方が良いです。コスト削減ばかりに意識が向いてギスギスします。 - 「A製品の製造プロセスのムダや完成品の欠陥率を改善する」とし、プロセス改善を全面にする方がメンバーの受け入れ度合いは高まります。
タイトルがどうしても長くなる場合は、メインとサブタイトルに分けることができます。LSSプロジェクトはプロセス改善がメインで、金額効果はプロセス改善の結果として付いてくるという設定です。
②プロジェクトの背景、問題・課題
何故このプロジェクトを始めるのか、背景や必要性を簡潔に述べます。具体的な数値、問題箇所、現状分かる不良率やバラツキなどを記載します。具体的な数値を示せない場合は空欄とし、後から記載します。
部門横断の大きなプロジェクトでは、プロジェクト企画書は1ページでは足りず、数ページになります。問題・課題やここに至る経緯も説明する必要があります。その場合は、別ページまたは別資料を準備するとよいでしょう。
<図15-1>はプロジェクト企画書の概要、1ページサマリーです。背景や問題・課題などを図表で説明したい場合は、企画書の後ろに添付します。
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コメント
早川 貴也 / 2022/09/02
(おまけ)にある”俗人化した業務”とは、誰もが普通に行うようになって、見直すべき業務ではないという意味でしょうか?
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