【第5回】空調エンジニアって、エアコンをつけるだけじゃないよ

2025/02/07 施設・設備・エンジニアリング

カビとの闘い。

カビとの闘い

身近な家庭用空調設備を題材にした空調システム講座です。身近な設備を題材にすることで、自分事として日常生活にも応用していくことを狙います。
なお、分かり易さ並びに授業の雰囲気を表現しており、スラングな砕けた表現もありますことをご容赦ください。生徒役は、弊社GMP Platform の事務局(空調システムなどまったく知らない)です。

講師: 今回は第5回で、『加湿器と結露・カビ』というテーマです。
家で加湿器を使用していますか 。

生徒:『はい、使用していますよ。加湿器を使っていない人ってあまり聞いた事ないです。』

講師:すみません、私、その聞いた事ない人に該当します。
私の場合、加湿器を買ったのだけど、5年間は使用したけど加湿器を使わない方がよいと判断して10年になります。

生徒:買ったけど使わなくなったパターンですね。

講師:建築物環境衛生管理基準では、湿度を40%以上~70%以下という基準があります。
ですので、私も冬に40~70%になるように、加湿器を買ってきて冬に加湿しました。

生徒:それで、どうなったら、加湿器を使わなくなるのですか。

講師:毎年冬になると部屋の壁が結露注記して、そのうち黒カビがつくようになったよ。年末に壁のカビ取り大掃除が毎年恒例になりました!
同居人と相談した結果、カビはカラダにも影響があるし、「カビを発生させない」を最優先事項に設定しました。カビが発生する原因は結露です。
空調エンジニアは、工場設計においても結露対策は常に求められます。

注記:「結露」とは、湿った空気が冷やされ、空気中の水蒸気が水滴になってしまうことです。 よく冷たい水を注ぐとコップの外側が曇ってきて水滴がつきますが、これも結露の一例です。窓・壁の結露は、室内の空気中に含まれる水蒸気が、窓・壁で冷やされることで水滴に変わる現象です。

生徒:結露対策は、どうやって検討するのですか。

 

 

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執筆者について

蓮沼 英樹

経歴

株式会社シーエムプラス エンジニアリング事業部 シニアエンジニア
技術士 (衛生工学)

大学・大学院にて衛生工学を専攻。1995年建築設備施工会社に入社、産業空調・衛生・ユーティリティ設備の設計に従事。
2003年に環境コンサルタントに転じ、日本および海外の環境規制や公衆衛生に関する調査研究に携わる。在職中、社会人大学院にて博士(医学)を取得し、著作は20件以上、大学教員の経験を有する。
2023年株式会社シーエムプラス入社、シニアエンジニアとして、プロジェクトの概念設計・基本設計・CM業務に携わり、オーダーメードの提案を行っている。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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