海外工場建設プロジェクトの進め方 10回シリーズ【第10回】

2021/07/30 施設・設備・エンジニアリング

塚田 進

最終回、引き渡し後の留意点について解説をする。

 

第10回:検収・引渡し後

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。いよいよ10回シリーズの最終回です。
施工会社から工場を引き渡され後は、トラブル無く工場運営に集中したいものですが、工場建設は規格品製造ではありませんから、引き渡し後も何等かの不具合が発生することは当たり前と考えましょう。(そのトラブル発生頻度が施工会社の能力と関係していることは否定しませんが。)
そのようなトラブルに備えて、本章では、引き渡し後の留意点に関してお話します(たまに最初の1年間の運転を工事会社役務に含めるような契約も無くはありませんが、特殊なケースですのでここでの説明対象とはしません。)。第5回の「契約上の注意点」では、これらを詳しく説明しませんでしたが、下記のような事項は漏れなく契約書に規定しておきます。

契約上、引き渡し後の保証期間に関する規約としては大きく以下の2パターンがあります。
1)引き渡し条件として保証期間有効なセキュリティーボンド(契約金額の5%程度)を提出してもらう。
2)支払総額の数パーセント分(3~5%程度)を保証期間内支払留保する。





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海外工場建設プロジェクトの進め方-VOL.10

執筆者について

塚田 進

経歴 株式会社シーエムプラス 執行役員。
1級建築士、認定コンストラクションマネージャー(日本CM協会)。
1983年大手エンジニアリング会社入社。大型EPC案件の土木・建築を中心とした国内・海外プラント設計、海外現場管理を経験。エンジニアリング マネージャー、建築部部長代行を経て、2006年同社インドネシア法人社長に就任。700余名の現地社員を率い2014年まで企業運営とインドネシア国内中小案件をリード。海外駐在は、インドネシア、UAE, タイ、イラン、中国、カタール等、延べ15年以上に及ぶ。2016年株式会社シーエムプラスに入社。 国内外固形製剤工場、食品関連工場、医療機器製造設備等において顧客側コンサルタントとしてプロジェクトマネジメント業務(基本設計、ゼネコン引合い・評価、遂行管理等)に従事。2018年4月より現職。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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