化学屋の問わず語り【第1回】
花火見物 ~ 医薬品の製造設備
早いもので、私がシーエムプラスの一員になって13年、製薬会社に勤務中から通算すると、品質保証業務に従事して23年が経ちました。今でこそ、GMDP品質保証の奥深さ面白さの虜になっていますが、QAに異動となる前は、化学合成原薬の製造プロセス研究を担当しており、学生時代の専攻も応用化学、根っからの化学屋でした。そんな私は、合成医薬品の製造について「いつかブルーバックス(講談社 科学新書)を書いてみたい」という、無謀な夢を持っていたのですが、化学屋の先輩である森川安理氏の書籍に接したとき、その夢は見事に打ち砕かれました。
豊富な現場経験に裏付けられた工学的な解説を拝見し、「俺の出る幕はないな~」と意気消沈したのが正直なところですが、捨てる神あれば拾う神あり、今回の連載機会を得ました。そこで、技術者としての力不足は脇に置いて、化学屋として皆さまにお伝えしたいことを「問わず語り」させていただきたく存じます。なお、私はシーエムプラスの一員(提携コンサルタント)ではありますが、本連載は会社としての正式な発信ではありません。医薬品製造から脱線したり、客観的な裏付けに乏しい怪しげな内容や、爺ぃの自慢話や愚痴に及ぶかもしれませんが、「気楽な読み物」としてご覧いただければ幸いでございます。
前置きが長くなってしまいましたが、初回の話題に進めてまいります。
厳しい暑さの続く今日この頃ですが、皆さんは花火大会を観覧したり、ご自宅でお子様と花火を楽しまれているでしょうか。私の自宅近くでも花火大会があり、季節の風物詩なのですが、私個人の楽しみ方には、技術屋/化学屋ならではの「悪癖」があります。
花火が開いてから「ドン」と聞こえるまで4秒半くらいか。
気温30℃の音速は 350 m/s だから、距離は 1575 m だな。
打ち上げ場所までGoogle Mapで 1500 m だから、
破裂点の高さは、えーと、480 m か。高いな~。
開花の下端は、中心仰角の半分くらいだから、直径 493 m の大輪だ。
最初の「4秒半」と最後の「中心仰角の半分」は極めて低精度の感覚にすぎないので、この計算にはどう考えても無理があり、後付けで「話を盛った」ことを白状しますが、こんなことを考えるのが楽しいのです。そして花火の色。
あの青緑は、銅だな。ん? バリウムかも。
マグネシウムの眩い輝き。
深紅の星は、リチウムじゃなくて、ストロンチウムかな。
最後の枝垂れはナトリウムで間違いない。
こんな妄想をうっかり口に出すと、家族には思い切り煙たがられます。
煙火だけに。。。(寒
コメント
/
/
/
コメント