Operational Excellence 実行の勘どころ マスターブラックベルトが語る本音の話 【第6回】

【第6回】OPEX、リーンシックスシグマの概要 (How どう進めるの?) その2
OPEX、リーンシックスシグマの概要 (How どう進めるの?) その2
シックスシグマからOPEXへの変遷
今回は歴史の話からです。シックスシグマ手法は、米国モトローラ社が1980年代に開発した、定量的プロセス改善手法です。ミスやロスを限りなくゼロに近づけることにより、製品やサービスの品質を向上させ、顧客満足を得ること。それにより企業の経営効率を高める経営管理手法として開発されました。その後、世の中に出てアップグレードされ、2011年にISO13053で 「プロセス改善における定量的方法、シックスシグマ」と定義され、グローバル規格となりました。
初期のシックスシグマ(第1世代)は統計手法を使った生産管理手法でした。これはモトローラ社の社内改善用なので当然です。その活動が世の中に出て、いろいろな企業のニーズを満たしつつ第2世代、第3世代と進化しました。統計手法が中心だったシックスシグマ手法(Six Sigma, 統計的手法を用いてバラツキ低減、精度向上)はリーン手法(Lean, 業務のムダ削減、スピードアップ)と結びついて、リーンシックスシグマと呼ばれるようになりました。業務プロセス改善から、企業全般の変革手法としてオペレーショナルエクセレンスへと進化してきています。幅広い業態、業務に対応できるようになり、使い易さも進歩しました。
第1世代:シックスシグマ、モトローラ社内の生産管理手法、1980年代~
第2世代:シックスシグマ、GE社が導入し経営のレベル改善に使用、1995年頃~
統計手法を用いた業務プロセスの“バラツキ改善”が主体(製造業中心)
第3世代:リーンシックスシグマ、トヨタ手法から発展した業務の”ムダ削減”
(リーン手法)と合体
製造業以外でも活用が加速、2000年頃~
第4世代:OPEX、企業価値を磨くことを目的、システム、継続的改善、
人財まで含める更なるトランスフォーメーション、プロセス再構築、
再設計に向け活用
歴史変遷の参考文献は:リーンシックスシグマ入門 眞木和俊、野口薫 共著 日本規格協会より
図は、個人の経験より追記して作成しています。
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