医薬品工場に求められているHSE要件と事例【第73回】
国際化に対応する医薬品会社に必要なHSEとは?
「医薬品工場の危機管理と緊急時対応の違い」
1.製薬企業のあるべき姿
製薬企業の国際化多様化が進む中、製薬工場の各種取り組みが求められるようになってきました。働く人たちの健康被害が発生しないよう、又、自然災害や人的災害の発生時、従業員の皆さんを守れるよう、企業は最善の努力をせねばなりません。危機管理の重要ポイントは何ですか?緊急時対応の重要ポイントは何ですか?と咄嗟に問われた時、どのような答えが返ってくるかが事業としての取り組みをあからさまに表わしている物と思われますので、社内で上司に突然聞いてみて下さい。従業員の皆さんにとっては、この結果次第で会社を信頼出来るか否かが明らかになることでしょう。
緊急事態Emergency situationとは
- 傷害や損害を避けるために、速やかな行動計画の実施が必要とされる重大事態、もしくはそれに陥る可能性のある状態。
<緊急時対応のポイント>
緊急時対応チームの構築
訓練を受け、緊急時に対応することのできる人々であり、主にHSEの分野(企業の応急処置担当者/救助活動員、看護師、医師、二次対応チーム)のみならず、セキュリティ(警備会社)と技術サービス(電気・ガス・水道管理および廃棄物処理のチーム)の分野でも現場で迅速に対応する。
緊急時対応の運用
緊急事態における対応及び危機管理対応
緊急時の場合,災害対策本部長(事業所所長又は工場長)は、あらかじめ編成された地区隊及び必要な班を招集する。
災害発生後,引き続いて重大な損害,被害あるいは業務の中断を引き起こす可能性のある場合(危機管理対応の必要な状況に至った場合),災害対策本部長CMT Headは災害対策本部事業所CMTを召集すると同時に,本社危機管理チームに状況の報告を行い,その指示の元に、社内外での対応を行う。
以下は,危機管理における必要な活動である。この中には事業所で対応するもの、本社危機管理チームで対応するものが含まれるが、本社危機管理チームの指示、連携のもと実施する。
- 人命救助、二次災害の防止、迅速な復旧
- 被災状況の調査、業務への影響度、復旧見通し等及び救援、支援活動
- 救援物資の輸送手配
- 関係官庁、業界団体、損害保険会社等との連絡、報告、折衝及び情報伝達
- 必要な場合、情報メディアへのリリース
- 報告書の作成
- その他
緊急時対応計画書の作成
本計画書には、現場と製品、救急隊の呼び方、救助活動と消火活動のリソース、緊急時シナリオ、緊急時対応チェックリストと作業シートに関する情報が記述されている。
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