海外工場建設プロジェクトの進め方 10回シリーズ【第9回】

2021/07/23 施設・設備・エンジニアリング

塚田 進

完成・引き渡し前までに完了させておくべき事項について解説をする。

 

第9回:完成直前、引き渡し

施設の工事が順調に進む一方で、完成・引き渡し前までに完了させておくべき事項がいくつかあります。ここでは、それらについてお話しします。 

当たり前ですが、まずは新工場運営のためのスタッフ確保作業です。工場完成・引き渡しから速やかに工場を立ち上げるため、オペレーションに必要なスタッフを雇用したり教育したりする必要があります。工場が完成しても従業員が準備できていなければ、生産開始できないですね。 企業様によってその準備期間は様々ですが概ね工場完成の6ヶ月前ぐらいには初期のオペレーションメンバーを組織しているようです。その社員に工場完成前検査や総合試験にも立ち会ってもらい設備に慣れる時間も確保しています。しかしながら、新たに現地国で優秀な工場長や製造責任者を雇用するのはそう簡単なことではありません。日本の工場での研修も時には必要でしょうから現地従業員重要ポストのリクルート活動はどんなに早くても早すぎるということはないでしょう。すでにご参照されている方もいらっしゃるでしょうが、弊社海外情報ホームページにはアジア各国の給与レンジ資料も随時アップデートしていますのでぜひご参考にしてください。





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海外工場建設プロジェクトの進め方-VOL.9

執筆者について

塚田 進

経歴 株式会社シーエムプラス 執行役員。
1級建築士、認定コンストラクションマネージャー(日本CM協会)。
1983年大手エンジニアリング会社入社。大型EPC案件の土木・建築を中心とした国内・海外プラント設計、海外現場管理を経験。エンジニアリング マネージャー、建築部部長代行を経て、2006年同社インドネシア法人社長に就任。700余名の現地社員を率い2014年まで企業運営とインドネシア国内中小案件をリード。海外駐在は、インドネシア、UAE, タイ、イラン、中国、カタール等、延べ15年以上に及ぶ。2016年株式会社シーエムプラスに入社。 国内外固形製剤工場、食品関連工場、医療機器製造設備等において顧客側コンサルタントとしてプロジェクトマネジメント業務(基本設計、ゼネコン引合い・評価、遂行管理等)に従事。2018年4月より現職。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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