面白エピソードからみる輸送物流【第11回】
ベルギーでの生活にも慣れてきたころ、日系のタイヤメーカーさんが研究用でヨーロッパメーカーの各種タイヤを仕入れて、日本へ航空便で送る仕事を獲得したのですが、とにかく車用だけではなく、トラック用、大型ダンプ用など色々な種類を頻繁に送るので、毎回ジャンボフレーター(B747の貨物専用機)で大型のコンテナM-1コンテナ(243×317×237cm)を確保して大量に送っていたのです。
みなさんも海外の超大型ダンプの映ったCMを見た事があるかと思いますが、この手のタイヤになると直径が我々の身長より大きくて、とてつもない大きさなんですよ。
昨今、B-747は燃費が悪いとなって本当に飛んでる機材は少なくなっているのですが、筆者がベルギーに居た当時はやたらB-747が飛んでいて、貨物専用機のメインデッキ(旅客機の旅客が搭乗する部分)は大型の貨物を搭載するのに良かったんですよ。
以前、新入社員時に混載課での研修の内容を記しましたが、ベルギーでは3人しか社員が居なかったので、混載課の仕事も自分でやる事になったので心底混載課での研修をやっていて良かったです。
とは言え日系の航空会社とのやり取りは相手側にも日本人社員が居て、日本語でもオッケーだったのですが、Air France、Korean Air、キャセイパシフィック、KLMなどの外資系の航空会社とのやり取りはすべて英語なので、始めは本当に苦労しました。
航空会社にBooking(予約)を入れるのは当然ながら英語で、AWB No. ボリュームウエイト、グロスウエイト、向け地を伝えてFAXをしてBookingとなります。
次に業務としては各顧客毎にH.AWBを作成するのですが、当然ながら貨物を集荷してきてInvoiceを見て、重量を測ってからH.AWBを作成となります。
次に輸出申告書もタイプライターで作成します。
輸出の申告書は一部オランダ語の必要があったのですが、決まり文句なのでそれも大きな苦労は無く行けました。
今ならPCを使って簡単に作成できますが、当時はすべてタイプライターで打ってAWBを作成するのですが、航空会社のCut Timeがあるのでゆっくり作成してる場合ではないんです。
とにかく早くH.AWBを作らなければならないのですが、これも某時計ブランドに駐在してひたすらInvoiceとか輸出のための書類をタイプライターで作成していたのが役に立ちました。
筆者はタイプライターを打つのが非常に早くなっていたので、AWBの作成に関しては何も困る事が無く、本当の即戦力で何も問題は無かったんです。
ここまで書くと皆さんは特に大きな問題は無く…
と思っていると思いますが、最後にとんでも無い壁が筆者を待っていたのです。
書類を持って税関窓口へ行くのですが…
なんと税関職員は英語を話さないんですよ。
Zaventem空港はオランダ語圏にあるので、すべてオランダ語(フラミッシュ)でのやり取りになるんです。
何事も無ければ無言で書類に判を押して終わるのですが、たまに内容を聞かれるんですよ。
でも聞かれても何を言っているかもうチンプンカンプンでお手上げです。
と言っても通関が終わらなければ貨物を飛ばせないので、そうなったら事務所に電話してもらってベルギー人スタッフと話をしてもらうのです。
女性社員なので事務職として雇用しているので、税関への申告、貨物の搬入は支店著のMさんか、筆者がやるしかなく当然ながら筆者がやるので税関とのやり取りは逃げることが出来ないんです。
オランダ語も覚えれば良いと思うかもしれないですが、英語もつたなっかた筆者が住んでいるところはフランス語圏(ワロン)、職場はオランダ語圏(フラミッシュ)、事務所では英語だったので、オランダ語を覚える環境では無かったのです。
とわ言え毎日税関に行ったり、協力会社のスタッフのオランダ語の会話を毎日聞いていると、そのうちに税関職員が何を聞いているか分かってくるんですよ。
何を聞いているか分かれば税関職員を多少の英語は分かるので英語で返答して無事に税関申告が出来るようになったのです。
人間の慣れというか必要に迫られた中での対応力ってかなり凄いもので、全く勉強も、習うこともしないでも、税関職員が何を聞きたいかぐらいは分かるようになってしますのです。
結局、5年間居てもしゃべる事は出来なかったですが。
みなさんも海外の超大型ダンプの映ったCMを見た事があるかと思いますが、この手のタイヤになると直径が我々の身長より大きくて、とてつもない大きさなんですよ。
昨今、B-747は燃費が悪いとなって本当に飛んでる機材は少なくなっているのですが、筆者がベルギーに居た当時はやたらB-747が飛んでいて、貨物専用機のメインデッキ(旅客機の旅客が搭乗する部分)は大型の貨物を搭載するのに良かったんですよ。
以前、新入社員時に混載課での研修の内容を記しましたが、ベルギーでは3人しか社員が居なかったので、混載課の仕事も自分でやる事になったので心底混載課での研修をやっていて良かったです。
とは言え日系の航空会社とのやり取りは相手側にも日本人社員が居て、日本語でもオッケーだったのですが、Air France、Korean Air、キャセイパシフィック、KLMなどの外資系の航空会社とのやり取りはすべて英語なので、始めは本当に苦労しました。
航空会社にBooking(予約)を入れるのは当然ながら英語で、AWB No. ボリュームウエイト、グロスウエイト、向け地を伝えてFAXをしてBookingとなります。
次に業務としては各顧客毎にH.AWBを作成するのですが、当然ながら貨物を集荷してきてInvoiceを見て、重量を測ってからH.AWBを作成となります。
次に輸出申告書もタイプライターで作成します。
輸出の申告書は一部オランダ語の必要があったのですが、決まり文句なのでそれも大きな苦労は無く行けました。
今ならPCを使って簡単に作成できますが、当時はすべてタイプライターで打ってAWBを作成するのですが、航空会社のCut Timeがあるのでゆっくり作成してる場合ではないんです。
とにかく早くH.AWBを作らなければならないのですが、これも某時計ブランドに駐在してひたすらInvoiceとか輸出のための書類をタイプライターで作成していたのが役に立ちました。
筆者はタイプライターを打つのが非常に早くなっていたので、AWBの作成に関しては何も困る事が無く、本当の即戦力で何も問題は無かったんです。
ここまで書くと皆さんは特に大きな問題は無く…
と思っていると思いますが、最後にとんでも無い壁が筆者を待っていたのです。
書類を持って税関窓口へ行くのですが…
なんと税関職員は英語を話さないんですよ。
Zaventem空港はオランダ語圏にあるので、すべてオランダ語(フラミッシュ)でのやり取りになるんです。
何事も無ければ無言で書類に判を押して終わるのですが、たまに内容を聞かれるんですよ。
でも聞かれても何を言っているかもうチンプンカンプンでお手上げです。
と言っても通関が終わらなければ貨物を飛ばせないので、そうなったら事務所に電話してもらってベルギー人スタッフと話をしてもらうのです。
女性社員なので事務職として雇用しているので、税関への申告、貨物の搬入は支店著のMさんか、筆者がやるしかなく当然ながら筆者がやるので税関とのやり取りは逃げることが出来ないんです。
オランダ語も覚えれば良いと思うかもしれないですが、英語もつたなっかた筆者が住んでいるところはフランス語圏(ワロン)、職場はオランダ語圏(フラミッシュ)、事務所では英語だったので、オランダ語を覚える環境では無かったのです。
とわ言え毎日税関に行ったり、協力会社のスタッフのオランダ語の会話を毎日聞いていると、そのうちに税関職員が何を聞いているか分かってくるんですよ。
何を聞いているか分かれば税関職員を多少の英語は分かるので英語で返答して無事に税関申告が出来るようになったのです。
人間の慣れというか必要に迫られた中での対応力ってかなり凄いもので、全く勉強も、習うこともしないでも、税関職員が何を聞きたいかぐらいは分かるようになってしますのです。
結局、5年間居てもしゃべる事は出来なかったですが。
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