一歩先を目指す化粧品GMPの運用(第3回)
第3章:守りの品質保証から攻めの品質保証へ
前回(第2回)では「品質経営」のお話をしました。「日常管理」と「方針管理」の両輪が大事で中核には「小集団活動」があるといいました。
今回のテーマは「攻めの品質保証」です。この言葉は私がまだ埼玉県化粧品工業会に所属しているときに「薬事研修会」の特別講演で濱口哲也先生の「失敗学と創造学」の講演で教えてもらいました。
化粧品GMPの活動は「守りの品質管理」といえます。一歩先を目指す化粧品GMPとして「攻めの品質保証」に取り組むことを目指しましょう。目標は従来の問題が発生してから対応する品質管理から、問題を未然に防ぐ品質保証への転換です。
1. 守りの品質管理(化粧品GMPの取り組み)
化粧品GMPは、製造管理と品質管理の活動により製品の品質を確実なものにすることが目的です。更に内部監査により「必要な場合は(活動の不適合があれば)是正措置を提案する」とあります。これは「原因の除去」を目的とした現状維持の活動といえるでしょう。
まずは、化粧品GMPの取り組み手順を見てみましょう。
GMPに取り組む目的は、人為的誤りを最小限にするための基本です。
つまり、P.D.C.A.をしっかり行うことが大切です。特にレビューと是正は重要なので、手順書等に明記して、着実に取り組めるよう工夫することが大切です。フローを示すと以下のようになります。

1.2 5Sの取り組み
作業のミスを防止するための具体的方策はいくつかありますが、作業スペースの確保は重要な対策の一つといえます。
まず、作業に必要なスペースを充分確保します。→どの位のスペースが必要になるかは、作業の内容や動線(人・もの・製品の流れ)計画、構造計画などが絡んできます。慎重に吟味して設計することが大切です。安衛法では、製造スペースの要求事項は10㎥以上/人(高さ4mを超えない場合)となっています。
スペースを確保できたら、5Sに取り組むと良いです。
*普通に5Sというと「整理・整頓・清掃・清潔・躾」ですが、私の例では躾→習慣としています。躾といえば、「上意下達で指導して身に着ける」的な捉え方もできます。「5Sの躾は習慣とすることである。」といったコラムも見られます。これらを勘案して「自発的にできるようになる=習慣」としました。
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