「マラソン」第18回
42 ビワイチの終わり?
白髭神社を後にし、私はなりふり構わずペダルを回し続けた。
走行距離150キロ。
ランニングでいえば、とっくに限界を超えている距離だ。
さすがに足が重い。
太ももの筋肉が「もう勘弁してくれ」と悲鳴を上げているのが伝わってくる。
幸運なことに雨は上がった。
16時頃、朝方に対岸から眺めていた琵琶湖大橋付近へようやく帰還。
しかし、ここからがまた試練だった。交通量の多い狭い車道、そして容赦なく現れる赤信号。
疲弊した身体に、ビンディングを外しては漕ぎ出す「ストップ・アンド・ゴー」の繰り返しが、じわじわと体力を削っていく。
そして17時過ぎ。
ようやくスタート地点の大津港へと辿り着いた。
「ビワイチ達成!」……と叫びたいところだが、喜びに浸っている暇はない。
ここから自宅までの「泣きの20キロ」が残っているのだ。
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