ChatGPTとの対話からGMPの理解を深める(3)
医薬品製造所でのルサンチマンと品質文化
なぜ不正が起きるか?(「ルサンチマン」と品質文化の視点から/ChatGPTとの対話で)
医薬品製造所での不正がなかなか無くならないです。これまで以下の視点から考えてきました。
① 「心理的安全性」
② 「性弱説」
③ 「ブラインドコンプライアンス」
(***+脇坂盛雄 検索)
これに「ルサンチマン」の視点から考察してみました。
「ルサンチマン」は聞き慣れない言葉です。この言葉をまず品質文化と対比して理解してみましょう。
ルサンチマンと品質文化(ChatGPT回答を参考に)
1. 動機と心理的背景
①ルサンチマン
個人や組織が「正当に評価されない」「上層部に搾取されている」という被害者意識を持ち、正しい改善や対話ではなく、隠蔽・不正という形で自己正当化する。ここでは劣等感や恨みがエネルギー源となり、短期的に自分を守る方向へ動く。
→ 例:試験データ改ざん、失敗ロットの隠蔽、OOSを握りつぶす。
②品質文化
一人ひとりが「品質は人が作る」という自覚を持ち、組織として「信頼」「透明性」「改善」を共有する。動機は自己防衛ではなく、患者や社会への責任感。心理的安全性の中で「失敗や逸脱は学びの契機」として扱われる。
→ 例:異常を正直に報告し、再発防止策をチームで検討する。
2. 組織の力学
①ルサンチマン的組織
・上意下達が強く、現場の声が無視される
・「やらされ感」が支配し、改善提案は出にくい
・不正は「抵抗の手段」や「自己保存の手段」となる
②品質文化的組織
・トップが「品質を第一に」と明言し、行動で示す
・現場が尊重され、問題提起が評価される
・「隠す文化」ではなく「共有する文化」が定着する
3. 結果としての品質への影響
①ルサンチマンが支配する場合
・短期的に数字や体裁は保たれるが、根本原因が放置され品質リスクが累積
・不正発覚時には、企業存続にかかわる危機(リコール、行政処分、社会的信用失墜)へ発展
②品質文化が根付いた場合
・逸脱・失敗が迅速に顕在化し、早期是正が可能
・組織学習が進み、リスクが低減
・長期的にはブランド信頼・社員の誇り・事業継続性が確保される
4.まとめ
①ルサンチマン=「被害者意識と恨みから生じる隠蔽と不正」
②品質文化=「責任感と透明性から生まれる改善と信頼」
医薬品製造所における「不正」を、ルサンチマン(怨恨感情に基づく行動原理)と品質文化(Quality Culture)の対比で整理すると、次のような違いが見えてきます。
両者は同じ「現場の不満」から出発しても、
→ ルサンチマンは隠蔽、不正・破壊的ループに陥り、
→ 品質文化は報告、改善・信頼の好循環を作る、
という真逆の方向へ進みます。
医薬品製造所の不正をルサンチマンから見てみましょう。
コメント
/
/
/
コメント