基礎からのGPSP【第13回】

2024/02/16 その他

使用成績調査の実施④。

 

~使用成績調査の実施④~


6. 調査票等の回収・再調査
調査票等の回収・再調査は調査における最大課題であり、如何にして的確に記入されている調査票を医薬情報担当者に回収してもらうか、また、確認のうえ管理部門に提出してもらうかを明確に手順等に示し、連携をとりながら効率よく実施することが重要である。
6.1 進捗管理と実施部門との連携
調査の進捗にあわせ、医薬情報担当者をとおして適切なタイミングで医師等に依頼して使用に関する情報を調査票に記入してもらうこと、回収した調査票の内容を確認し、必要に応じて医師等に確認・追記・修正等を依頼して、最終的に的確な情報が記入されている調査票を契約症例数分、管理部門で入手するために、各段階で留意する必要がある。
1) 回収依頼
調査票の記入可能な時期が確認できる進捗管理システムを予め作成しておき、そのシステムを活用し、医薬情報担当者にどの登録症例が記入可能であるかをタイムリーに連絡し、医師等に記入を依頼するようにする。
その方法としては、医薬情報担当者に
● 登録症例毎に調査期間が終了した時点で記入依頼を案内
● 進捗管理の定期的連絡時に、記入可能登録症例を明示し、記入依頼を案内
などがあり、また、医師等への記入依頼書も必要に応じ、作成することも有用である。
2) 記入依頼
医師に依頼するにあたり、医師によっては
● 診療毎に調査票に少しずつ記入したい
● 1例ずつ、調査終了毎に順番に記入したい
● 全ての調査が終了した時点でまとめて記入したい
など、様々であるから、医薬情報担当者は事前に把握してタイムリーに調査医師等に記入時期の案内をすることが、速やかな調査票の回収に結びつくので留意する必要がある。
 

 

 

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執筆者について

草間 承吉

経歴 医薬品、医療機器、医薬部外品等の開発から製造販売後までの安全確保業務を黎明期から30年以上にわたり幅広く経験・管理・監督してきた。この間、業界活動においては製薬協PMS部会や東薬工医薬品安全性研究会、日薬連安全性委員会等でDSUやPMS担当者研修講座の設立等にも関与した。これらの経験を生かし15年前にPMSフォーラムを設立し、製薬企業等からの業務相談に対応しながら、指導・教育に努めている。 ※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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