ドマさんの徒然なるままに【第43話】お宅にはこんな人いませんか?/上司・管理職編

第43話:お宅にはこんな人いませんか?/上司・管理職編

前42話「お宅にはこんな人いませんか?/責任者・管理者編」を書いていて次から次にイメージが浮かぶのは、GxPといった業務とは関係なく、会社勤務時代の上司や管理職でした。あたかも、「書き出したら止まらない、●●●えびせん!?」みたいになり、頭をよぎって行くんですよ。ということで、今回は業務範囲を限定せず、ダイレクトに「お宅にはこんな人いませんか?/上司・管理職編」としました。うーん、何とも言えませんが、類似の困ったちゃんの方々、どこの会社様にも少なからず(呆れ返るほど多く?)居るんじゃないですかねー。

もし読者の中で、「コレッて俺のことなんじゃね!」と感じるものがあれば、要注意だと肝に銘じていただき、自己改善に努めましょう。ちなみに、1点でも同意し、反省するものがあれば、貴方は向上心が強く、改善の余地ある素敵な方だと思います*1

また、これから管理職・上司という立場になる方にあっては、「こんな奴にだけはならないようにしよう!」という反面教師だと思って参考にしましょう。


● 何事に対しても「そのうちね。」とか「わかってる、わかってる。」とか言って先延ば
  しする奴

【背景】
率直に言って、管理職としての上司の常套句です。もし貴方が、上司からこの言葉を聞いたことが無いというのであれば、貴方は大変恵まれた社会人人生を歩んでいると言っても過言ではないと思います。

【問題点】
待っていたら、ちゃんとやってくれたなんてことは、まず在り得ません。そもそも、本事項の言葉、ハッキリ言って単なる“挨拶”程度の意味合いでしかありません。

【個人的な解釈と意見】
何もコメントする必要はないと思います。言えることは、貴方が管理職、上司という立場になったら、「絶対に言わないようにしよう!」と心に誓うだけです。


● 会議の冒頭で「奇譚の無いご意見を」と言っておきながら、自分の管轄領域の不備の話
  になると感情的になっていらだつ奴

【背景】
会議等の冒頭で常套句のように言うのですが、自分にとって都合の悪い話になると態度を急変させる奴のことです。

【問題点】
感情的になっても、冷静に戻ったら聞く耳を持ってくれれば良いですが、意地になって聞こうとしない場合は最悪です。

【個人的な解釈と意見】
傍から見ても分かるということは、良く言えば正直な奴とも言えますが、間違っても上司になってほしくないタイプです。意固地なタイプの場合、改善の余地はほぼ無いと言っても過言ではありません。そいつの自滅を待つか、自身の異動を申請したほうが賢明と言えます。


● 「私の責任で行います」と言っておきながら、問題が生じると必ず部下や実務担当者の
  せいにする奴

【背景】
自身より上位の者が出席している会議等の場においては、「私の責任で行います!」と格好良いことを言っておきながら、マイナスな問題が生じると必ず部下や実務担当者のせいにする奴のことです。

【問題点】
これまた、どこの会社にも居がちな奴で、被害は確実に貴方に回ってきます。

【個人的な解釈と意見】
居なくなって欲しいのですが、根絶は極めて困難としか言いようがありません。ある意味、政治家タイプとも言えます。この手の輩、世渡りだけは人一倍上手いので、貴方にそれなりの手段が無い限りは相手するのが難しいと言えます。さらに、この手の輩、隠れたウイルス(責任逃れウイルス?)を持っているようで、感染させて太鼓持ちのような取り巻きを作るのも上手と言えます。自身がウイルス感染するか、自己免疫で頑張るかは、貴方次第です。どちらも嫌だと言うのであれば、異動希望を提出するか転職するしかないんじゃないでしょうか。

困ったことには、この手の輩、次項のような変異ウイルスも持っていたりすることです。
そもそも、何かにつけて「責任、責任」と連発する奴は、経験的に見て自分で責任を取ることはまずありません。


● 上手く行った成果は自分の手柄、不始末は他人(部下・実務担当者)のせいにする奴
【背景】
極めてありがちですが、結果により、180度態度を変える奴のことです。前項で紹介したタイプを悪化させた奴と言えます。

【問題点】
ほぼ確実に言えることは、前項の輩の中に寄生するウイルスが次第にこの手の悪質なウイルスに変異してしまうことです。客観的には、症状の1つと言えなくもありません。

【個人的な解釈と意見】
前項とまったく同様です。感染したほうが得策という会社もあるようですので、ご自身の選択でお願いします。

ちなみに、筆者は自己免疫で頑張るほうを選択して生きて来たつもりですが、自身の結果を振り返っても、また世間一般としても、あまり良い結果は得られないようです。


● 「前例が無いからねー」と言ってリスクを取ろうともせず、責任逃れをする奴
【背景】
極めて“ありがち”なパターンです。正確に言えば、これを言わない管理職や上司っていないんじゃないかと思えるほど、耳タコの言葉であり、状況かと思います。

【問題点】
責任逃れウイルスの変種のうち、“軽い症状”として発現するタイプと言えます。

【個人的な解釈と意見】
この場合、「前例が無い」ということは事実でしょうから、反論のしようが無いという難しさがあります。大事なことは、貴方にどれたけ説得力があるかにかかっています。本腰を入れてやろうとしているのであれば、自身の動機・意欲・根拠・リスク&ベネフィット等を鑑み、論理的に進めましょう。


● 「それは君の仕事だろ!」と逆切れして返してくる奴
【背景】
先述の「「私の責任で行います」と言っておきながら、問題が生じると必ず部下や実務担当者のせいにする奴」や「上手く行った成果は自分の手柄、不始末は他人(部下・実務担当者)のせいにする奴」の項に紹介した責任逃れウイルス感染者における“かなり悪化した症状”の捨て台詞と言えます。

【問題点】
二進も三進も(にっちもさっちも)行かなくなって吐く言葉であり、自身が上位にあるというマウント的状況での言葉なので始末が悪いと言わざるを得ません。

【個人的な解釈と意見】
部下として、下位の立場として、「こういう風にいわれるだろーなー!?」と予測して対応しましょう。賢い貴方ならば、事前にある程度の準備対応した上での確認と推測します。そうでなかった場合は、言われても適当に流しましょう。


● こちらが言い出す前に言い訳をしだす奴
【背景】
変異の有無に拘らず、先述の責任逃れウイルスに感染した奴の“典型的な末期症状”です。

【問題点】
言い訳が絶妙です。特に、自分より上位の立場の者が出席している会議等での弁舌は拍手を贈りたいほど絶妙で、「こいつ、こんなに弁舌が上手かった?」と思わせるほどの話しぶりとなります。

【個人的な解釈と意見】
ハッキリ言います。敵いません。諦めましょう。言い負かすためには、相当の覚悟、と共に相当の理論武装が必要です。もし、それで勝ったら「ざまーみろ!」ですよね。拍手をお贈りします。パチ、パチ、パチ。


● 正論の御託は並べるが、何一つ具体策を示さない(示せない)奴
【背景】
会議等において。一見すると正論なので何となく騙され易い雰囲気となりますが、よくよく考えてみると、何も具体策を述べていないために、終了後に「アレって何だったの?」ということになってしまう(させてしまう)奴のことです。

【問題点】
ある意味、政治家タイプで弁が立つタイプです。管理職、しかも上級になればなるほど多いタイプです。このタイプが社内のメジャーとして多くを占めてしまうと、品質のみならず、ビジネスとしても危険な状態となります。

【個人的な解釈と意見】
確実に困らされるのは、下っ端の貴方です。自身の上司だけとかいう、一個人の場合は相手に期待しないで頑張るという手が取れますが、部署や会社の大多数がそうだとなれば、もはや異動では済みそうにもないので転職を考えましょう。可哀想ですが、それしかコメントのしようがありません。


● 口癖のように「歳のせい」を持ち出す奴
【背景】
自分の不備や不利が見えだすと、何かにつけて、「歳のせいかな!?」と年齢のせいにする奴のことです。これは完全に言い訳以外の何物でもありません。裏を返せば、「若いとき(以前)は、こんなものじゃなかったんだけど・・・。」と自慢しているにすぎません。

【問題点】
自分のミスを認めない、プライドの高い奴に多いパターンです。

【個人的な解釈と意見】
はなからマウントしている状態での言葉かと思います。自分の過去の栄光(あったかどうかは???ですが)にすがりつきたい(すがりついたままである)ことから、過去の自慢話の方向に展開させたいのが見え見えと言って良いでしょう。率直に言って、現在の立場(肩書)で、それなりの責任ある対応をこなしているのであれば、年齢にも関係ないわけですから、「歳のせい」なんて言葉を吐くこともないはずです。こういう輩、一歩間違うと“老害”とも言えます。ハッキリ言って相手するだけ時間の無駄なので、テキトーに相槌を打って、早々に退散することが賢明な策でしょう。

 

いかがでしたでしょうか。「うちにもいるわー!」、「うちの●●さんだわ!」と思う読者さんが少ないことを祈りますが、たぶん逆でしょうね。筆者としてどうにか出来るものではありませんので、「お気の毒に!?」という慰めの言葉をお贈りさせていただきます。

対処法はって? 毎回言っておりますが、ありません。少なくとも、その状況や相手の性格等、各種ファクターでも異なる対処法が求められますことから、一般論としてのコメントはしかねます。そもそも、有償のコンサルテーションでもないので、そんな責任もありませんし・・・*2


では、また。See you next time on the WEB.
 


【徒然後記】
何となく幸せを感じるプチ贅沢な瞬間

筆者、ごくごく普通の中流家庭に育った。ただ、母が貧乏百姓の出であったこともあってか、子供の頃から倹約家タイプに育てられた。そのためかどうかは分からないが、ちょっとしたことで幸せを感じたりする。読者の皆様方がどうかは測り兼ねるが、筆者としては贅沢を感じる瞬間である。例えばとして例を挙げてみよう。

・ハーゲンダッツのアイスクリームを買った瞬間(ただし常時安い店やお買い得品の時しか買わない)
・普通のラーメンをチャーシューメンに格上げした瞬間(最近は歳をとったせいか、少し食が細くなり格上げしようと思わなくなった)
・ラーメン屋でトッピングした瞬間(日高屋で前回貰ったクーポン券を使って味付け玉子のトッピングした時なんかはそのものずばりです)
・デザートにコージーコーナー(or シャトレーゼ)のシュークリームを買った瞬間(これがショートケーキやモンブランともなると超贅沢なんだわー!)
 《注》(知らない方のために)コージーコーナーもシャトレーゼも庶民的価格のケーキ屋さんです。
・サーティワンアイスクリームのコーンをワッフルコーンに代えた瞬間
・ミスタードーナッツでオールドファッションをチョコファッションに変えた瞬間(ちなみに、筆者はコロナ禍以前にあった100円均一の時しかチョコファッションは買いませんでしたが・・・。ついでに言うと、新作物なんか高いし、味にリスクを感じて手が出せません。)

日常の些細なひとコマの光景であるが、「幸せ―!」と感じるのである。お金持ちでは味わえない、正確に言えば、「そんなレベルの低いこと、どうでもいいわー!」と一蹴されるに違いないことを、日々の生活の中でしょっちゅう味わえるのである。こんな幸せなことってないんじゃないか、と自分に言い聞かせている。と言うか、そう信じている。そう考えると、マジにリッチな方よりも自分のほうが幸福を感じる度合いが多く、より幸せな人生なんじゃないかと思ったりする。たぶん貧乏人の僻みなのであろうが、感じ方なんてそんなもんさ。文句あるか!


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*1:逆に言えば、同意も反省も無ければ「救いが無い」ということになります。「同意も反省も無い = 自分のことだとは絶対に思っていない」というのが、その理由です。
 
*2:(天の声)お前、最低の奴じゃな。アドバイスにもなっておらず、煽っているだけじゃろーが。
(筆者)あんたよりは マシだと思ってるけど。
               (天の声) なんだとー。神様に向かって、なんと無礼な!お前、生まれてこのかた、
                    自戒だとか反省だとか、したことないじゃろうに。
(筆者)あんた、神様らしいこと、したことないだろーに。
(天の声)前話と本話に出て来た奴って、お前のことだろ! そりゃ書き易いわなー。
(筆者)すべてイメージはあんただからね。かーみさまー。。。
(天の声)ここぞとばかりの天罰じゃー!
(筆者)ギャーーー!
 

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