医薬原薬の製造【第6回】

2014/11/04 原薬

CMCを担当していた私は49歳の時、上司に呼ばれて、「原薬工場の工場長として赴任してもらう。工場で最も大切なのは、安全だ。安全には特に気を使って欲しい。」と言われました。こうして私は、原薬の工場の工場長として働くことになりました。実際に、工場に赴任して感じたのは、一番危ないのは、有機溶媒の爆発火災でした。工場では、溶媒の引火爆発事故を防ぐために、いろいろな対策を打っています。これを2回に渡って解説していきます。引火・爆発については、その理論をまず知る必要があります。第一回目は、引火・爆発の理論について考察します。

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執筆者について

森川 安理

経歴 アンリ・コンサルティング 代表。
大学修士課程で有機化学を専攻後、1977年旭化成工業(株)入社。スクリーニング化合物の合成、プロセス化学研究に一貫して従事。この間薬学博士号取得。その後、医薬原薬の工場長を10年経験。工場長として、米国、イタリア、豪州、韓国の当局の査察および、制癌剤を中心にする治験薬の受託生産を経験。旭化成ファインケム(株)を2013年2月末退職。2013年3月より現職。
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