GMP製造現場ワンポイントアドバイス【17】

教育だけで再発防止策はおかしい

■本稿の読み方
筆者が医薬品製造・品質の現場で経験してきたことをベースに、現場で頑張る皆さんのお役に立ちそうなポイントをまとめていきます。一部事例も含めますが、創作も含めて一般化しています。あくまで一例としてとらえ、自社運用に照らし合わせて考えるきっかけとなると嬉しいです。
おおよそ月に1回のペースで掲載していきますので、ぜひ、隣の席の方、グループ、チームメンバーで読み合わせ、継続的改善に繋がるディスカッションのネタとしてご利用ください。


製薬業界再編が進んでいるようですね。GMP問題は、意識付け教育だけで解消できないと思います。

俺の背中を見ろ?

1980年(昭和55年4月)に製薬企業に入社したころ、GMPなんぞ存在しませんでした。先輩の背中を見て、一日でも早く仕事をできるように所謂、盗むですね。でも1年・2年前に入った先輩たちは「あんちょこ」SOPの走りを各自持っていました。ありがたいですが、見ながら仕事していたら間に合いません。もっと5年位、年上先輩に電気を止められ「遅いよ!」と叱責されました。上司ごとに、多少仕事が違って覚える点は苦労しました。今でも、こんなことやっている企業があるみたいですね。昔ならわかりますが。ある会社では、CMCがバリデーション作業だけやって文書や検査を工場品証に丸投げしていました。(情けない)

安定した雇用(年齢構成と技術伝承)

ある製菓会社さんのお話です。わたしの親戚の叔父がその会社の副工場長をやっていました。身内を褒めるのは恐縮ですが、率先して現場に行き、いくつかの同僚を縁結びしたり、良い意味でのおせっかいおじさんです。この叔父が自慢していたことですが、毎年、高卒新人を一定人数雇っているそうです。傾いたグルーピーや技術伝承の停滞が防げるとの事です。こんな叔父なので大きな和風屋敷で会社の専務も宿泊兼、宴会していたそうです。「なるほど」すげーや。※おせっかいは、血を継いでいます。(苦笑)

パソコンの使用認定制(eラーニング)

前職の話です。パソコンを正しく使いこなすために、一定期間にeラーニングトレーニングをやっていました。トレーニング後にテストがあり、合格しなければ個人アドレスを取り上げて使用できませんでした。正しく使えないのにパソコン使わせる危機を当時の担当常務は考えていたのですね。今はグローバル企業になっています。

消耗費購買を入札制に

地元密着ですと業者とよろしくない付き合いをする方が、各層にいました。私が業務に異動して最初に実施したことは「クリーン購買」を進めました。架空業者を含む、50社余を一気に解除して、クリーン度のある20社に再編しました。その後、業者の登録(全国区)と5分入札制システムが導入されました。「クリーン購買」はグローバル企業の必須事項です。中小企業は、まだ地域密着型が多いですが、解除しないといずれお客様から外されます。「贈答・会食接客は禁止」は大手や外資の委託業者クリーン度の指標です。「透明性重視」で行政も監査には弁当持参です。外資機械メーカーも厳しい行動規範あり、接待や安売りはしません。したがって健全な選定に合う会社です。

 

 

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