【第84回】Operational Excellence 実行の勘どころ 、“リーン・シックスシグマ そこが知りたい シリーズ総括 その3”

<第74回から78回のダイジェスト>

 「リーン・シックスシグマ そこが知りたい」というテーマで、LSS手法の特長と使用経験について全16回(第66〜81回)、ビデオ記事を連載いたしました。LSSは幅が広く、また奥が深いです。ビデオ記事は完結しますが、文章記事でも振り返りたいとのご希望があり、シリーズのダイジェスト版を文章記事で4回に分けてお届けします。今回はその3です。ビデオ記事の振り返りと補足事項を含め文章記事にしました。業務上の問題や課題に関してLSSを活用する勘どころ、どんな解決アプローチが効果的かなど、ビデオ記事の総括です。表1は当シリーズでお伝えしたタイトルです。文章記事とともにバックナンバーのビデオ記事もご覧ください。それではシリーズ総括その3を始めます。

表1:シリーズ:リーン・シックスシグマそこが知りたい

● 第74回:データ分析(安定・形状・広がり・中心化・比較)
 LSSプロジェクトは結果を出すことが目的です。その結果は経営者、マネジメントが納得(腹落ち)するものであることを目指します。経営やマネジメントのためではない、顧客のためである。自分たちの業務がより良く回るように、自分たちの業務負担が軽減されるように改善活動を行うとは確かにその通りです。そうではありますが、企業や組織の中では職場の業務改善を超え、しっかりと数値で結果を残す、さらには財務インパクトがある改善効果を出すことが求められます。
 そのためにLSSでは必要な知識やスキルをLSSトレーニングで学びプロジェクトを実行します。情報を数値化し、データを整理し、グラフ分析を行う基礎知識を学びます。どのような数値データの分析、可視化方法があるのでしょうか。データ分析にも作法があります。お勧めはデータを羅列した表のみではなく、グラフ化することです。グラフ化すると対象プロセスの状況がよくわかります。そして少し手を加えて、データの安定性・形状・広がり・中心化・比較の順にグラフ化することをお勧めします(Fig-9)。

Fig9 数値データの可視化、データ分析の手順

 データをまとめた表から円グラフや棒グラフで結果を示す場合もあります。これも有効ですが、LSSのデータ分析では基礎統計の知識を用います。統計といっても初歩の統計分析です。まずは時系列でデータを並べます。平均値や中央値、ばらつき度合い、時系列の変化量を見ることです。特にデータの安定性、外れ値、時系列の傾向(上昇・下降など)を視覚化します。次に形状、広がり、中心化傾向を調べます。平均値、中央値、分散などです。そしてヒストグラムでデータの形状や偏り具合、正規分布との比較を行います。時系列データの管理図とヒストグラムを見比べると、単に表や平均値で示すのと違い、データが生きて見えてきます。その上でデータの比較、仮設検定を行い、p値(確率値)などで評価します。
 データ分析は分析者の都合のよいようにデータを切り取ったり、部分的にグラフ化したりすることはしてはいけません。真面目にデータ分析を行います。このデータ分析のお作法として安定性・形状・広がり・中心化・比較の順番とグラフ化のポイントを押さえておくと便利です。

 

 

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