【第31回】デジタルヘルスで切り拓く未来
「デジタルヘルスで新機軸を担えるか」
●要旨
第2回日本成長戦略会議が開催され、ヘルスケア等に関する戦略分野分科会が設置されました。分野横断的課題に対応する部会等も設けられており、経済産業政策の新機軸として示される内容は、デジタルヘルスの今後にとって重要な参考です。
DASH for SaMD2の実践が進み、PMDAにプログラム医療機器審査部が設置されるなど実効的な動きが行われ、デジタルヘルスの推進を期待します。
●はじめに 日本はどうすれば成長するのか
第2回日本成長戦略会議が12月に開催されました。この会議は、今後の政策に大きな影響がありますから注目しておきたいものです。もちろん、民間主導で牽引される社会や経済の動きも大切ですが、このごろは日本の空気も変化していると感じませんか。政策の方向性は特に注視しておきましょう。
第2回日本成長戦略会議では検討体制が明らかにされました。トップの会議の下に17の戦略分野分科会があり、ヘルスケアやライフサイエンスに関係する分科会が設置されています。専門分野の分科会だけで構成されるとセクショナリズムの弊害によって成長が思わしくない可能性がありますが、本会議では分野横断的課題への対応のための分科会等が設定されていることがとても重要です。今、何が認識されているか強い関心を持って見ていきましょう。
<図表> 健康生産年齢人口

1 経済産業政策新機軸の資料を読む
横断的分科会の一つに経済産業政策新機軸部会があります。新しい基軸には、「ちゃんとやりましょう」ではなくて、「新しい軸を持って切り拓いていこう」という強い姿勢を感じます。経済産業省によって概要が公開されており、大変興味深く読みました。横串の役割を持つ部会ですから、カバーする内容も大変広く感じました。読めば読むほど今の日本を考えさせられましたが、本稿では健康関連を取り上げます。
まず、「健康生産年齢人口」という言葉が気になりました。しばしば統計の中では、「生産年齢人口」を切り口にして経済活動や保険行政における動きが説明されますが、「健康」が加わっているところがポイントです。60歳定年で年金スタートという時代は終わり、生きがいを持って働き続けることを模索する時代になりました。
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