【第26回】デジタルヘルスで切り拓く未来

「データヘルスが役に立つには」


●要旨
 Society5.0の時代において、データとヘルスケアを結びつけるには、データの入り口にも目を配る必要があります。また、私たちのライフスタイルのあり方にも関心を持ち、より良いデータ利活用のデザインを考えていくことが大事です。
 6月末にインテックス大阪で開催される「Japan Health」と大阪・関西万国博覧会がコネクトし、ヘルスケアについてじっくり考える機会があります。ここにどんなデザインがあるのか多様な切り口で見つめましょう。

●はじめに データドリブンの社会とデジタルトランスフォーメーション(DX)
 「データは油田である」「データ駆動の社会」は、Society5.0やDXに関する文章でよく見かける表現です。さて、そのデータはどんな時に取得されるのでしょうか。私たちは小さな頃から身体検査や検診を受けていますが、そのデータの活用はまだまだこれからです。最近、ライフコースデータという言葉が聞こえるようになりました。私たちが知りたいのは、どんなことでしょうか。将来の健康リスクも気になるし、今の健康や不調も気になります。データが意味を持つにはデータの入り口から出口までをしっかりと見つめる必要がありそうです。データを社会的なサービスの構築に活用し、効率化しようとしているDXの動きも気になります。最近ではマイナンバーを鍵にして自分の医療情報を見ることができるようになりましたが、その先にあるものに興味が湧いてきました。万博には何かヒントがありそうです。

<図表> データの粒はどこからどこへ

 

 

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