【第1回】欧州の医薬品CDMO: 変革とその対応

欧州の医薬品CDMO: 変革とその対応
CM Plusでは、製薬産業のサプライチェーンに関する変化への対応を支援しています。その一環としてこの分野で活躍する、弊社の海外の提携会社であるギリシャのFuliginous Management Consulting (FMC) 社が提供する、欧州域内のCDMO向けサービスを紹介します。FMC社は、欧州域のサプライチェーン変革期に、ヨーロッパの老舗CDMOにてビジネス提案を行ってきた2人のコンサルタントが創立した会社です。
同社は、これまで、業界のサプライチェーンの切り替え、株主や投資家の変更、事業立て直しといった課題に、迅速かつ適切にソリューションを提供してきており、日本のお客様にもその実績があります。同社の知見は、日本のお客様にも示唆があると考え、今回から3回の予定で、日本の医薬品会社様の国際部門、CDMOの海外担当の方々の悩みにお答えできる記事を掲載して参ります。

欧州の低分子化合物CDMOマッピング
今回は、同社の知見をまとめた欧州の医薬品低分子化合物CDMOマッピングの紹介です。以下は、同社の承諾を得て論考を和訳したものです。
欧州医薬品低分子化合物CDMOマッピングでは、医薬品製品の製造に注目し、商業規模の製造能力を有するCDMO (またはCDMOサービス提供可能な企業) を纏めました。この「欧州の低分子化合物CDMO」は、「欧州で商業生産として医薬品製剤を製造することができる、少なくとも1つのサイトを持つ企業」と定義します。例えば、米国に2カ所、インドに1カ所、英国に1カ所の計4カ所の拠点を持つ企業があれば、このCDMOはデータベースに含まれます。全体では、320のCMO/CDMOと651の製造拠点が含まれ、そのうち530がヨーロッパにあります。ヨーロッパに製造拠点を持つ国として、ロシア、トルコ、イスラエルを含め、36カ国となります。(低分子化合物CDMO及び生物製剤CDMOマッピングの詳細は次ページ)

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