米国/NJ便り-その3
2017年1月9日
シーエムプラス顧問
栄木憲和
シーエムプラス顧問
栄木憲和
今回は米国の医療保険についてのお話です。
昨年11月の大統領選と同時に実施された連邦議会選を受け新議会が1月3日開会し、ワイオミング州選出の共和党員マイク・エンツィ上院予算委員会委員長は、上下両院の主要な委員会に対し、ACA(the Patient Protection and Affordable Care Act、患者保護並びに医療費負担適正化法/オバマケア)の大部分の条項を予算調整手続きの中で撤廃するよう指示を出した。この迅速な手続きは、上院で単純多数のみで承認されたもので、エンツィ氏によると、ACA撤廃法案を「新大統領のデスクにできるだけ早く届けるための」ものである。決議はさらに、今後10年間で連邦政府の赤字を少なくとも100億ドル削減し、ACA撤廃とそれに代わる制度を作るために必要な資金を確保することを、4つの委員会に要求している。この決議は、各委員会にそれぞれの提案を1月27日までに各院の予算委員会に提出するよう求めている。トランプ次期大統領は年頭に、”People must remember that ObamaCare just doesn’t work, and it is not affordable, it is lousy healthcare” とツイートしている。
1月6日付けのKAISER HEALTH NEWSの調査(1,204人のランダム抽出)よると、「20%の人たちは代替案がない限りオバマケアは廃止すべきでない」と回答しているが、大きく見ると擁護派と反対派の比率は半々である。
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