経歴 合同会社エクスプロ・アソシエイツ代表。 1973年山武ハネウエル株式会社(現アズビル)入社。分散型制御システム(DCS)を米国ハネウエル社と分担開発。2002年よりPart 11およびコンピュータ化システムバリデーションのコンサルテーションを大手製薬会社にご提供。2009年より微生物迅速測定装置の啓蒙普及に従事。2014年5月より現職。
2016/10/13 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第22回】
3-11. 製造管理記録を手書き署名ではなく電子署名してよいか? ■ガイダンス要旨 ▷ 電子署名が適切に管理されているのであれば、CGMPが求めるあらゆる 記録に対し、手書き署名やイニシャルに代え電子署名を使用してよい。 ▷ 211.186(a)は「フルネームの手書き署名を規定している。このフル
2016/09/08 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第21回】
3-5.コンピュータのログインアカウントを共用すると、なぜFDAは気にするのか? ■ガイダンス要旨 ▷変更権限の限定 コンピュータによるMPCRなどの記録、あるいはコンピュータへのラボデータ入力を権限者以外が変更できないように、適切な管理を行わねばならない。 ▷作業者の特定 作業者を特定出来るように
2016/08/10 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第20回】
c. 監査証跡 ■ガイダンス要旨 ▷監査証跡の意味 ・監査証跡とは、確実で、コンピュータが生成し、タイムスタンプがついた電子記録であり、電子記録の生成・変更・削除に関する一連の事象を再構築できるものである。 ・監査証跡は、2録の「誰が、何を、何時、なぜ」を時系列に記録したものである。 ・たとえば、H
2016/07/14 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第19回】
はじめに FDAからデータインテグリティに関する下記ガイダンス がパブリックコメント募集用ドラフトとして2016年4月15日に公開された。コメント募集期間は2ヶ月であった。 Data Integrity and Compliance With CGMP Guidance for Industry デ
2016/06/08 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第18回】
5. オリジナル記録と完全性保証複製の維持 オリジナル記録とその完全性を保証した複製(完全性保証複製)の維持に対する実践規範を表7に示す。 表7 実践規範(オリジナル記録と完全性保証複製の維持) オリジナル記録と完全性保証複製の維持 紙記録の場合 電子記録の場合 オリジナル紙記録および その完全性を
2016/05/19 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第17回】
4. Original (原本性) オリジナルデータには、最初に記録したデータ、およびGxP行為を再構築するのに必要とされるその後の全てのデータを含む。オリジナルデータのGxP要件には以下の様なものがある。 ・オリジナルデータをレビューすること ・オリジナルデータ、あるいはオリジナルデータの内容
2016/04/15 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第16回】
はじめに WHO(世界保健機構)からデータインテグリティに関するガイダンス 1) がレビュー用ドラフトとして2015年9月に公開された。その目次を表1に示す。MHRAのガイダンスと同様、WHOガイダンスもALCOA原則(表2参照)を採用している。第9章 "Good Documentati
2016/03/17 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第15回】
はじめに 連載第12回においてHPLCの試し打ちに対する査察指摘の概要を紹介した。今回は、HPLCの試し打ちに関する直近(2014年、2015年)のFDAウォーニングレターと483(国内)を紹介し、このような指摘を受けないようにするためのMHRA(英国医薬品庁)査察官の提案を紹介する。 1. ウ
2016/02/12 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第14回】
はじめに 連載第12回においてPIC/SおよびFDAのデータインテグリティ指摘を紹介し、連載第13回においてMHRA(英国医薬品庁)のデータインテグリティガイダンスを紹介した。今回は、当局査察におけるデータインテグリティ指摘への対応方法を説明する。 1. 規制要件の整理 査察におけるデータインテ
2016/01/14 AD 施設・設備・エンジニアリング
ラボにおけるERESとCSV【第13回】
はじめに 連載第12回において、PIC/S査察およびFDA査察におけるデータインテグリティ指摘を紹介した。本稿においてMHRA(英国医薬品庁)から2015年1月に発出されたデータインテグリティのガイダンス 1) を紹介する。 1. ガイダンスの概要 MHRA(英国医薬品庁)は下記タイトルのガイダンス