実践! 医薬品開発のプロジェクトマネジメント【第3回】

 前回、医薬品の「ライフサイクルマネジメント」を推進するため、強力なマトリックス構造を持つ「プロジェクトマネジメント(PM)」体制を確立することが重要であることを述べた。さらに、各機能部門の上に組織横断的な統括組織であるグローバル化したPMOを設置することが有効であることも述べた。今回は、この「PMOの役割」について述べる。「PM」あるいは「PMO」については、「PMI日本支部」および「日本PMO協会」から出されている各種資料が、一般企業の標準として用いられており、極めて有用である。今回、製薬企業に適用できるものは積極的に引用した。

 「PMO」とは、一般的に「プロジェクトマネジメントオフィス(Project Management Office)」を指すが、プロジェクトの規模によっては、「プログラムマネジメントオフィス(Program Management Office)」、あるいは、「ポートフォリオマネジメントオフィス(Portfolio Management Office)」を指すこともある。プロジェクトベースの事業展開を行う際、必要なマネジメント作業を行う組織のことを呼んでいる。「PMO」では、製薬企業にとって必要なプロジェクトの選択と資源配分を行うほか、そうした資源配分を行う際のプラットフォームとして組織横断的に機能することが求められている。「PMO」の設置によって、開発品・製品毎の「ゆりかごから墓場まで」、研究・開発・生産・販売の一貫したコンセンサス構築とそのための円滑なコミュニケーションを図ることができ、部門間連携を強めることができる。一般的なPMOの役割は、以下の通りである。
 

1.Strategy/Portfolio Management(戦略・計画の策定、PMの標準化)
● Portfolio Analysis
● Capacity Planning


2.Program Management
 (PMの実践、プロジェクト間のリソースやコストの各種調整)
● Inter-Project Management
● Cross-Functional Collaboration
● Cost Resource Management
● Human Resource Management
● Project Reporting & Information Sharing
● Personnel Assignment


3.Project Support(PM業務の支援、付随するプロジェクト関連管理業務)
● Project Consulting & Facilitation
● Administration
● Operation Service


4.System Formulation & Optimization
 (個別に適応したプロジェクト環境・組織の整備、PMに関する研修など人財開発)
● Process System Improvement
● Knowledge Management
● Education & Training

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