Pharmapack Europe2015に出展して

1.医薬品ラベルと岩田レーベル
株式会社岩田レーベルは1962年の創業以降、幾多の変遷を経て現在は医薬品業界に特化した粘着ラベルと粘着ラベル貼り機の製造をおこなっている。このような市場の絞り方は大変なユニークなものといわれている。自己紹介をかね、医薬品業界と粘着ラベルの歴史を少しく述べる。

そもそも日本の粘着ラベル業界は事実上戦後勃興したる。
世界的に戦時ブロック経済は終焉し、物品の生産と流通は未曾有の成長の時代にはいる。
粘着ラベルは、それまでの貼付時ごとに粘着剤を混合・調整しなければならないグルーラベル(糊無しラベル)に較べ圧倒的に取り扱いが簡便であることに加え、透明・金・銀などが自由に選択できる素材多様性、また優れた粘着剤の安定性、さらに多様な形状へ適応性、などから急速に発展したのである。

<創業間もない岩田レーベル>

 

1970年代、医薬品業界でも本格的にGMPという考え方が敷衍し始めた。当時よりラベルはとくに重要な医薬品構成要素のひとつで、それまでのロール化されていない枚葉グルーラベルでは取り扱いを誤ると異種ラベルが混ざり合う場合があるとして、物理的にこのような混入がなく上述の特徴を具備した粘着ロールラベルを使用するべきであるという思潮が高まり、主に欧州から日本へ伝播した。
岩田レーベルはこの胎動を受け止めこれに対応する企業を標榜し医薬品業界へ進出を開始した。
一方、このような新技術に対応する自動機械がないという声に対応するため、高品質のラベル貼り機の技術も欧州より導入、自社で併せて設計製造することとし、お客様への便益を総合的に提案する体制を整えた。
GMPに適応しうるラベル貼り機も欧州より最新技術を導入し自社で併せて設計製造することとし、お客様の便益を総合的に請け負う体制をとった。
医薬品業界に粘着ラベルだけで展開していくということは、いかにも適応するフィールドが狭すぎ前途を危ぶむ声もあったが、GMPの考え方に応えられるラベル貼り機をセットで問題解決提案ができることは当節言うところのワンストップソリューションであると信じこれに邁進、結果的にお客様に高い評価を得ることとなった。
医薬品におけるラベルは、単に表示材ではない。製品たる医薬品を医薬品たらしめる、お客様自身によって貼付される最終的責任証紙である。
およそ印刷会社は印刷であれば何でも対応する、ということこそレゾンデートルであった時代に、専門性を研ぎ澄ませたことを特長として今日の基礎を築くことができたことはまことに幸運であった。その後、医薬品産業の発展とともに岩田レーベルもまたその試練と超克を経て今日に至った次第である。
岩田レーベルは現在国内にラベル製造工場を2箇所、さらにグループ会社としてラベル貼り機製造工場を1箇所保有し単なる表示ラベルの製造に終わることなく、さまざまな機能特長製品の開発も併せおこない、多くの医薬品企業にご愛顧をいただいている。
数年前、岩田レーベルはバイアルプロテクトパックRを新発売した。この製品は高活性化医薬品など、取り扱いを誤ると危険な、医薬品バイアルの破損を抑制し、万が一の損傷発生においても安全、安心を確保させる画期的な製品である。
すでに国内各社で採用が進んでいるが、同様のリスクシーンは欧米であっても変わりなく存在するものであると考え、このバイアルプロテクトパックの欧州PRを決意した次第である。

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