知的財産の基本から知財ミックスまで【第34回】

2025/04/18 その他

「知財ミックス」の重要性について

「知財ミックス」の重要性 〜単独の権利では足りない時代〜

こんにちは。弁理士法人ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。

今回は「知財ミックス」について説明します。
知財ミックスとは、特許、実用新案、意匠、商標などの複数の知的財産権で多面的に自社製品やサービスを多面的に保護する戦略のことです。

引用:パテント2016 Vol.69 No.6

技術革新のスピードが増し、模倣の手口が高度化している現代において、企業が知的財産で製品やサービスを守るには、もはや単独の権利に依存するだけでは不十分です。こうした背景から、近年知財ミックスの重要性が高まっています。

例えば、ブランドというと、商品のネーミングを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実際には、容器やパッケージのデザインもブランドイメージを形成する重要な要素です。したがって、ネーミングを保護する商標に加え、意匠で商品パッケージのデザインを保護することも考える必要があります。

 

 

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執筆者について

鈴木 徳子

経歴

ブランシェ国際知的財産事務所 共同代表弁理士。
代々医師の家系に生まれ医学書に囲まれた生活を送ったが、医師にはならずに文系の道を進み知的財産の専門家になった。一橋大学経済学部卒業。現ウォルト・ディズニー・ジャパンでキャラクターのブランディングを担当し、商品化権(著作権や商標権など)に基づくライセンスビジネスに携わる。ディズニー時代に初めて、「知的財産権」という言葉に出合い、その重要性を実感し弁理士になる。その後、外国知的財産サービス会社で大手日本企業(医薬品、化粧品、素材系メーカーなど)の全世界120か国における商標権取得、企業合併に伴う権利移転手続や侵害対応などに携わる。2015年3月事務所開設。大学や各種セミナーで講師も務める。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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