エッセイ:エイジング話【第21回】

納涼床と菊水 

 スズキハッピーモーニングというラジオ番組を、聴きはじめて長くなります。話題を1つ1週間に渡って取り上げます。女優の羽田美智子さんの語り口は、朝の一瞬を、ほっこりさせます。
 先日の話題は、川の上に座敷をつくり料理を出す納涼床を、夏の風物詩と紹介しました。納涼床にはさまざまな呼び名があり、京都市北部を流れる清滝川(きよたきがわ)沿い貴船(きぶね)に仮設されるのは、「かわとこ」と呼ぶそうで、市内河原町通りと平行する鴨川(かもがわ)に架かる三条大橋から四条大橋の上流下流辺りに仮設されるのは、「ゆか」と呼ぶそうです。さらに調べると大阪北浜では、「かわどこ」と濁って呼ぶと知りました。
 

鴨川の納涼「ゆか」          貴船の納涼「かわどこ」

   
 大阪の人はマクドと呼ぶと聞きますから、「ど」と濁る口調なのかも知れません。京都どうし関西どうしでも、呼び方に違いがあることに興味を持ち、もう1つ水に係る話題で、河川の下流や湖沼の周辺の湿地をいう「水郷」は、茨城県香取市利根川では「すいごう」と呼び、福岡県日田市三隈川では「すいきょう」と呼びます。
 日田へ旅行した時に、うなぎのたたきを出す珍しいうなぎ屋さんへ行きましたが、すいきょうとうなぎとは切っても切れません。
 京都の話題へ戻りますと、八瀬大原方面から流れる高野川は、下流の河合橋(かわいばし)を過ぎ上賀茂方面から流れる賀茂川(かもがわ)と合流します。高野川の河合橋と賀茂川の出町橋(でまちばし)二つの橋で囲まれた三角州の先にある加茂大橋から下流を鴨川と表記します。

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