2020.02.07.FRI

その他

業界雑感 【2020年1月】

この記事を印刷する

執筆者:村田 兼一

業界雑感 【2019年10月】

「失敗に学ぶ」 ということ

 失敗学という学問の中では、周知徹底・教育訓練・管理強化を3大無策としているという。周知徹底は、人間の特性として一時的に効果があっても、慣れとともにいつの間にか大切な知識が抜け落ちてしまうという。教育訓練その時はわかったつもりになっていても普段からの慣れた作業や、現場の慣習に従ってしまうのが人間の常だからだという。管理強化に至っては最悪の策であり、手順に従うことばかりに気を取られることで本来の作業がなおざりになってしまうという。どれも精神論的解決策であり根本的な解決にはならないから無策なのだという。失敗学によれば、失敗をした場合、最初は失敗の結果しか分からないことが多い。その失敗を調査・分析することにより、ある原因によって人が行動し、失敗結果に至ることが分かるという。ここでいう、行動とは失敗の原因と結果等を結びつける人の行為であり、原因のみや行動のみでは失敗には至らず、原因と行動の両方があったときに失敗の結果に至るのというのである。失敗から原因を探究し、具体的・創造的な防止策を施すことで再発を未然に防ぐことが重要なのである。
(詳細は失敗学会HPを参照下さい  http://www.shippai.org/shippai/html/index.php)

1 / 2ページ

村田 兼一

村田 兼一

村田兼一コンサルティング株式会社代表取締役。
1978年藤沢薬品工業(現アステラス製薬)入社。注射剤製造、無菌バリデーション技術開発、FDA対応、基幹システム(SAP)開発等に従事後、生産本部にて中期戦略企画、工場分社化推進・合併準備委員会に携わる。合併後のアステラス製薬では、戦略企画の後、製造委受託の推進を担当する。
2012年に退社し、村田兼一コンサルティング株式会社設立。工場の原価をはじめとする計数マネジメントを中心に、SAP開発を含むサプライチェーン全般の管理・改善を専門とする。