2019.10.04.FRI

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業界雑感 【2019年9月】

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執筆者:村田 兼一

業界雑感 【2019年8月】

アルツハイマーデー

 9月21日はアルツハイマーデーとのこと、1994年の同日、スコットランドのエジンバラで第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催され、会議の初日であるこの日をアルツハイマー病等に関する認識を高め、世界の患者と家族に援助と希望をもたらす事を目的として「世界アルツハイマーデー」と定めているとのことである。アルツハイマー=認知症と思っていたが、いわゆる認知症の中にはいくつかの類型があり、中で50~60%最も多いのがアルツハイマー型だという。
 アルツハイマー病といえば、9月に入ってエーザイが開発中のアルツハイマー病の治療薬候補で、米バイオジェンと共同開発していた経口治療薬「エレンベセスタット」の臨床試験を中止すると発表があった。今年3月にも別のアルツハイマー病治療薬候補の「アデュカヌマブ」の治験を中止しており、3剤あった候補品のうち2剤がドロップしたことになる。1997年に世界初の薬として「アリセプト(一般名ドネペジル)」を発売し、ピーク時の10年3月期には世界で約3200億円を売り上げたブロックバスターとして、エーザイの名を世界に広めたのだが、アリセプトの特許切れ以降はこの領域で続く新製品がなく、業績的には長い低迷期が続いている。

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村田 兼一

村田 兼一

村田兼一コンサルティング株式会社代表取締役。
1978年藤沢薬品工業(現アステラス製薬)入社。注射剤製造、無菌バリデーション技術開発、FDA対応、基幹システム(SAP)開発等に従事後、生産本部にて中期戦略企画、工場分社化推進・合併準備委員会に携わる。合併後のアステラス製薬では、戦略企画の後、製造委受託の推進を担当する。
2012年に退社し、村田兼一コンサルティング株式会社設立。工場の原価をはじめとする計数マネジメントを中心に、SAP開発を含むサプライチェーン全般の管理・改善を専門とする。