2019.01.11.FRI

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通訳あるあるネタ【第7回】

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執筆者:西手 夕香里(通訳・翻訳修士)

通訳あるあるネタ【第6回】

【第7回】査察官の心をつかむ話術

今週対応した査察で、こんな質問がありました。「査察官と話をしたいのですが、何を話したらよいでしょうか?話しかけてもよいのでしょうか?」査察官のキャラにもよりますが、多くの査察官は自分のことを「ユーモアのセンスがあり、いいやつだ」と思っています。うぬぼれ屋さんの査察官は、自分のジョークに笑ってくれたり、休み時間に話しかけたりする人に好意を持つ場合が多いです。今までに盛り上がったトピックは、文房具(世界堂でしか売っていないニッチなボールペン)、富士登山、ガンダムのガチャガチャ、サムライジーンズ、メジャーリーグの日本人選手、キルビルの舞台になったレストラン(六本木「権八」)、新宿歌舞伎町のゴジラ、キットカット(抹茶、ストロベリー味)、ロボットレストラン…査察官が興味を持つものは、様々です。彼らがどんな入り口から日本に興味を持つのか、毎回その意外性に驚きます。

上に挙げたジャパントピック以外の鉄板ネタとして、査察官の出身地(州)があります。アメリカ人の国民性に加え、アメリカにはWest(西海岸)、East(東海岸)、Midwest(中西部)、South(南部)など地域による特性があります。私は上記の4地域すべてに住んだ経験があるので、ローカルネタで盛り上がることが多いです。地元の野球・バスケットボール・アメフトのチームや、ローカルフード、訪れたことがある観光地など、相手の反応を見ながら楽しく盛り上がれば、場が和みます。

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西手 夕香里(通訳・翻訳修士)

西手 夕香里(通訳・翻訳修士)

シミックホールディングス株式会社人財部Senior Interpreter
シミックファーマサイエンス株式会社信頼性保証本部薬事スタッフ(通訳担当)
Monterey institute of international studies (MIIS) 通訳翻訳修士課程終了。自動車関連大手企業で8年 (うち米国勤務が7年) 、米国系大手製薬企業で3年、社内通訳経験を積んだ後に独立。
規制当局によるGxP査察の通訳を中心に医薬分野でフリーランス通訳をしていたが、グループ会社の査察通訳がきっかけで2016年5月にシミックホールディングスに入社。非臨床と臨床を中心に、基礎研究から市販後までのプロジェクトに通訳・翻訳者として関わる。