2019.08.30.FRI

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【最近のウォーニングレター】ASTROM通信<170号>

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執筆者:橋本 奈央子

【平成29年薬事工業生産動態統計調査】

ASTROM通信<170号>

株式会社プロス発行のメールマガジン『ASTROM通信』のバックナンバーより記事を抜粋し、一部改編をしたものを掲載いたします。

本稿は【2019.5.15】に発行されたものです。
記事の原著は、こちらでご確認下さい。 ASTROM通信バックナンバー

こんにちは 
ASTROM通信担当の橋本奈央子です。

さて、今回は、2019年4月17日に厚生労働省から公表された平成29年薬事工業生産動態統計調査の結果について取り上げたいと思います。
元号が変わったこともあり、「平成29年」と聞くと遠い過去の気がしてしまいます。
それはさておき、都道府県別生産額など興味深いデータもありますので、話の種にでもご覧いただければ幸いです。


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平成29年薬事工業生産動態統計調査結果
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平成29年薬事工業生産動態統計調査結果のうち、主ものを以下にピックアップしました。
■医薬品■
1.生産金額について
平成29年の国内の医薬品最終製品の生産金額は6兆7213億円で、前年と比べると1.5%の増加となりました。
増減の内訳を見てみますと、医療用医薬品は2.3%の増加、その他の医薬品は-5.1%、一般用医薬品は-4.8%、配置用家庭薬は-17.4%の減少となっています。
生産金額の多い医薬品(薬効大分類別)は、1位 循環器官用薬(9344億円、前年比-7.3%)、2位 その他の代謝性医薬品(7904億円、前年比+14.6%)、3位 中枢神経系用薬(7577億円、前年比-5.4%)、
4位 腫瘍用薬(4421億円、前年比+35.4%)、5位 血液・体液用薬(4209億円、前年比-1.1%)となっていました。
医薬品薬効中分類別で生産金額の増減を見てみますと、56の分類のうち30の分類で増加していました。特に前年に対して増え方が多いのは、抗ウイルス剤 +87.6%、呼吸促進剤 +70.8%、甲状腺,副甲状腺ホルモン剤 +48.5%、その他の腫瘍用薬 +40.5%、ワクチン類 +27.9%となっていました。逆に、減り方が多いのは、
生化学的検査用剤 -26.2%、主としてグラム陽性・陰性菌に作用する抗生物質製剤 -23.2%、精神神経用剤 -20.7%、主としてグラム陽性菌,マイコプラズマに作用する抗生物質製剤 -18.9%、総合代謝性製剤 -18.0%となっていました。
剤形分類別で生産金額の多い医薬品は、1位 錠剤(3兆438億円、前年比-0.2%)、
2位 その他(1兆1224億円、前年比+7.9%)、3位 注射液剤(5275億円、前年比+12.4%)、4位 カプセル剤(4262億円 前年比+0.2%)、5位 外用液剤(4152億円 前年比-7.7%)となっていました。

2.輸出入金額
医薬品の輸出金額は、1669億円で、前年比-5.0%でした。この減少は北米向けの輸出額が大きく減ったことによりますが、他の地域(アジア、ヨ-ロッパ、アフリカ、大洋州)向けの輸出額は増えています。
金額で見た主な輸出国は、1位 韓国(350億円、前年比+47.5%)、2位 中国(289億円、前年比+6.1%)、3位 アメリカ(260億円、前年比-56.8%)、4位 台湾(163億円、前年比+13.9%)、5位 香港(73億円、前年比+0.5%)でした。
医薬品の輸入金額は3兆4382億円で、前年比-12.9%でした。金額で見た主な輸入国は、1位 アメリカ(7269億円、前年比+6.0%)、2位 ドイツ(5890億円、前年比-5.5%)、3位 スイス(4557億円、前年比-26.3%)、4位 フランス(2687億円、前年比+9.0%)、5位 イギリス(1757億円、前年比+11.9%)でした。

3.都道府県別ランキング
生産金額の多い都道府県は、1位 静岡県(6820億円、前年比+24.3%)、2位 富山県(6540億円、前年比+5.2%)、3位 大阪府(5302億円、前年比-5.7%)、4位 埼玉県(4814億円、前年比-7.0%)、5位 東京都(4076億円、前年比-32.7%)でした。
生産金額が前年より増加している都道府県のトップ5は、愛知県の+48.6%、秋田県の+42.6%、熊本県の+32.7%、静岡県の+24.3%、山梨県の+23.9%となっています。また、逆に減少している都道府県のトップ5は、愛媛県の-82.3%、東京都の-32.7%、山形県の-23.8%、大分県の-17.8%、鳥取県の-17.3%でした。

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橋本 奈央子

橋本 奈央子

株式会社プロス CSマネージャ

製薬企業向け生産管理システムの導入、バリデーション作業に従事。
コンピュータ化システムバリデーションにマンパワーをかけられない
中小の製薬企業にて、バリデーション作業支援を実施。
規制当局のサイト等から、最新の規制動向や指摘事例を収集し、月2回ASTROM通信にてご提供。