2019.07.19.FRI

品質システム(PQS)

通訳あるあるネタ【第13回】

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執筆者:西手 夕香里(通訳・翻訳修士)

通訳あるあるネタ【第12回】

通訳という仕事

通訳者になってからよく聞かれることは、「バイリンガルなら通訳はできますか?」通訳者は帰国子女ばかりだと思われていますが、海外在住経験ゼロでも優秀な通訳者は大勢いらっしゃいます。それは、通訳者=英語がペラペラということだけではないからです。流暢な英語が話せることはもちろん強みにはなりますが、通訳者に必要な資質はそれだけではありません。自分の考えを英語で伝えることと、他人の思考を言語化することは、同じではありません。私たち通訳者は、スポーツ選手、エンジニア、研究者、医者、俳優、ミュージシャンなど、さまざまな専門家の思考に追随し、メッセージを解釈して、聴衆に伝えなければなりません。自分たちの裁量で足し算・引き算することなく、彼らが持つエネルギーやパッション、人間性を体現する言葉を、一瞬で別言語に置き換えなければなりません。ドアが閉まる直前の電車に飛び乗るようなスリリングな毎日ですが、これまでの人生で培ってきたデータベースからパーフェクト・マッチな言葉をつかんだときの喜びは、例えようがありません。

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西手 夕香里(通訳・翻訳修士)

西手 夕香里(通訳・翻訳修士)

シミックホールディングス株式会社人財部Senior Interpreter
シミックファーマサイエンス株式会社信頼性保証本部薬事スタッフ(通訳担当)
Monterey institute of international studies (MIIS) 通訳翻訳修士課程終了。自動車関連大手企業で8年 (うち米国勤務が7年) 、米国系大手製薬企業で3年、社内通訳経験を積んだ後に独立。
規制当局によるGxP査察の通訳を中心に医薬分野でフリーランス通訳をしていたが、グループ会社の査察通訳がきっかけで2016年5月にシミックホールディングスに入社。非臨床と臨床を中心に、基礎研究から市販後までのプロジェクトに通訳・翻訳者として関わる。