通訳あるあるネタ【第17回】

前回に引き続き、通常セミナーでご紹介している「査察時に必ず知っておくべき英語表現」の中で、今回は教育と微生物関連のキーワードをご紹介します。

Training-related(教育関連)
i)    Individual binder
ii)    CV/JD
iii)    Job Matrix
iv)    Curriculum
教育訓練関連で求められる資料も、年々要件が厳しくなっている。少し前までは個人ファイルと年間計画表があればよかったのに、今はCV/JD(履歴書と職務記述書)で業務内容と求められる資格・力量を明確にし、Job Matrixでそれぞれの職務に必要なスキルと習得スケジュールを定め、Curriculumで現在の力量とありたき姿の橋渡しを行うことが求められる。ある査察官によると、hiring(採用)で必要になるのがCV(履歴書)、promotion(昇進)で必要になるのがJD(職務記述書)、今のスキルと将来必要になるスキルを確認するためのJob Matrix、そのギャップを埋めるのがCurriculumだそうだ。私がアメリカの日系自動車メーカーの工場で通訳をしていた15年ほど前には、すでにJob MatrixやCurriculumに類似したコンセプトが存在したように思う。Process operator(工程作業者)がTeam Leaderに、Team LeaderがGroup Leaderに昇進する際に必要なスキル、新たなポジションで期待される役割、現在の自分と将来の自分のギャップを埋めるために必要なトレーニングが可視化され、キャリアマップが明確にイメージできていた記憶がある。充実した教育訓練こそが日本の製造業の強みであり、高品質の車を作り続ける原動力なのだと実感した。当時は管理職がパソコンで作っていた帳票類も、最近はLMSと呼ばれる学習管理システム(Learning Management System)を導入する会社が増え、それぞれの職務に必要なカリキュラムが自動で生成され、メールでreminderまで送られてくる。教育訓練の進捗管理や、キャリアパスの管理もこれまでよりは容易になるだろう。

執筆者について

経歴 ※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

連載記事

コメント

コメント

投稿者名必須

投稿者名を入力してください

コメント必須

コメントを入力してください

セミナー

eラーニング

書籍

CM Plusサービス一覧

※CM Plusホームページにリンクされます

関連サイト

※関連サイトにリンクされます