エッセイ:エイジング話【第7回】

イオン交換樹脂塔からROを採用へ

 養殖ブリの鮮度を保つため餌にチョコレートを加えると効果があると、朝のラジオで聞きました。チョコレートに含まれるポリフェノールが、刺身の鮮度を保つ効果があるとのコメントもありました。
いつまでも鮮度を保つことはエイジングの究極のテーマです。前日からの疲れが足腰にずっしりと残る年頃になると、もう一度、深夜まで遊んでも疲れが残ることがなかった若い頃の体力に戻りたいと思うようになります。
効果はさておき、体に良いという情報番組を見ると、つい実践したくなります。生姜を栽培する農家の方は、中腰の作業が多いにも係わらず、年輩の方も足腰に支障がないことを語っておられるのを聞いて、さぬきうどんの薬味には生姜をたっぷり入れるようになりました。
・・・
 さて、純水装置の話を再開しますと、イオン交換樹脂塔はイオンを吸着する容量に限りがありますから、硬度成分が多い原水では再生の頻度が多くなります。
茨城県鹿嶋臨海工業地帯に1960年代に進出した住友金属工業(当時)では、発電用水として大規模な純水装置が計画されましたが、霞ケ浦を水源とする工業用水道を原水とすると、純水装置の再生を頻繁に行う必要があることが懸念されました。
イオン交換樹脂を再生するには再生薬品が必要であり、この再生薬品を塔内から押し出しリンスするのに純水が必要になります。せっかく得られた純水タンク内の純水を多量に使うことになるのです。
したがって、イオン交換塔の再生頻度が多くなると、原水から純水を得られる割合、回収率とも言いますが、これが低下してしまいます。

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